特殊ハンダ セラソルザ
製品の特徴
特殊ハンダ・セラソルザは世界初のガラスにも付く特殊ハンダです。
有鉛タイプの「セラソルザ」と、鉛フリータイプの「セラソルザ・エコ」がございます。
セラソルザシリーズは、独自に配合した成分と超音波ハンダ付け技術により、従来のハンダ付けでは不可能であったガラスやセラミックスへの接合を実現させました。(※超音波ハンダ付けには当社の超音波ハンダ付け装置サンボンダが必要です)
アルミやタングステン、モリブデン、チタンのようなハンダ付けが難しいとされている金属にも接合が可能です。
また、超音波のキャビテーション効果により溶融ハンダ表面を活性化させ、酸化被膜を除去するため、フラックスレスでのハンダ付けが可能です。
- 材料表面への特殊な処理(蒸着・高温)不要
- 超音波ハンダ付けによるキャビテーション効果でノーフラックスでのハンダ付けが可能
- ほとんどの難ハンダ付け性材料へ接合可能
- ボイド(空乏)の減少
- ハンダの融点は155~297度のラインナップから選択可能
図1.Pb-Sn系状態図とセラソルザの融点、呼称
図2.Sn-Zn系状態図とセラソルザ・エコの融点、呼称
代表的な機能
ガラス・
セラミックス
接合ハンダ付け不可能とされていた材料への接合を可能にしました。
ステンレス
ハンダ付け通常のハンダ付けを行うような感覚でステンレスを接合することが可能です。溶接等の資格は不要です。
超電導
ワイヤ
ハンダ付けMRIやリニアモータで使用されるニオブチタン合金などの超電導ワイヤへのハンダ付けを可能にしました。
Rohs対応
このような問題を解決する製品です
事例(1)アルミのハンダ付け
導入前 | 銀ペーストで接合すると、乾燥工程が必要。ACF(異方性導電フィルム)だと高価。 |
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導入後 | 量産工程が 簡略化され、材料価格が安くできた。 |
事例(2)プリズムの固定
導入前 | 一眼レフカメラなどで使用されるプリズムの固定を接着するために接着剤を使用していた。しかし、接着剤を時間をかけて硬化させた際の収縮によってプリズムが動いてしまうという問題があった。また、接着剤は経年変化にて劣化するため、長期品質保証が難しかった。 |
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導入後 | 特殊ハンダ セラソルザを用いることで、安定した固定がすばやくできるようになり、有機物を使用していないため、長期品質保証ができるようになった。 |
事例(3)光ファイバーフェルール接合
導入前 | 接着にて固定。経年変化により耐環境性が懸念される。 |
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導入後 | 強固な固定が経年変化しない。 |
事例(4)MRI用超電導ワイヤハンダ付け
導入前 | ハンダがつかない。 |
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導入後 | 超音波ハンダ付けでハンダ付けを可能にした。 |
対応素材
ガラス、セラミックス、ステンレス、超電導ワイヤなど各種難ハンダ材料に対応しています。
詳細は「接合可能な材料一覧」をご参照ください。
製品ラインナップ
品名 | 融点 | 線径 | 重量 | 定価(税抜) | 備考 |
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セラソルザ#186 | 186℃ | 1.6φ | 150g | 8,000円(税抜) | 有鉛 |
セラソルザ#186 | 186℃ | 1.0φ | 1Kg | 30,700円(税抜) | 有鉛 |
セラソルザ#186 | 186℃ | 1.6φ | 1Kg | 30,700円(税抜) | 有鉛 |
セラソルザ#297 | 297℃ | 1.6φ | 150g | 6,700円(税抜) | 有鉛 |
セラソルザ・エコ#155 | 155℃ | 1.0φ | 150g | 37,300円(税抜) | 鉛フリー |
セラソルザ・エコ#182 | 182℃ | 1.0φ | 150g | 28,000円(税抜) | 鉛フリー |
セラソルザ・エコ#217 | 217℃ | 1.0φ | 1Kg | 34,700円(税抜) | 鉛フリー |
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導入までの流れ
ご注文後、約5日での納品となります。